2020-05-29
育成

自粛期間中に積み上げたことが、今後の人生を左右するかもしれない

久しぶりのコラムです。

この粛期間中にどのような取り組みをしたのか?これは子供たちや大人においても、人生を左右するかも知れないし、しないかも知れない。

なにが正解かは、それは本当に人それぞれになると思うし、これからわかる。ただ一つ大事なのは、主体的に、自分で選択したことを自覚しているか?

課題をやる、やらない、ではなく、

やる選択をした、やらない選択をした。

…なぜなら、僕はこう思ったから。

と言えることが大切だと、最近よく感じる。

学校からの宿題もそう。十把ひとかけらに出された課題をただ取り組む。場合によっては、自分ではわかっていることが宿題になっていることもある。それって意味あるの?と。宿題の本質は、『わからないことを分かるようにする』ことであり、もしくは、『自分はここが分からない』ということを理解することでもあると思う。

この自粛の期間に、自分にとって何が課題であり、同時に何が出来ているのか?そうしたことにフォーカスして、かつ行動を起こせたことがあれば、それは何にも変えがたい体験になる。

逆に、これをやりなさい、と一方的に出された課題を、『やらないと怒られる』などの理由でやると、仮に課題をこなせていても、こなし方が上手くなっただけで、本質的な課題解決能力につながっているかは、分からない。 まずやってみる、は大事だけど。進路のことでも同じようなことがあります。

『自分はどこに行くのがいいと思います?』や、

『僕に合っている高校ってどこだと思います?』

など。

こちらには多少の知識があったとして、これにそのまま答えていいのだろうか?

『君はどうしたいのかな?』 と聞き返したり、

『なんでその高校がいいの?』 と聞くと、

結構答えに窮する子が多い。

『あそこの高校はプロ選手が多く出てるし、サッカースタイルも面白そう』なるほど、で、『君のサッカースタイルはどんななの?』というと、意外と出てこない。

先日、大分トリニータの岩瀬 健さんの講演会を3回ほど聞きましたが(自粛期間中に一番興味を持った方の一人)『いい選手の定義として、チームの勝利のために、自分のプレーをどう活かすかを適応できる選手』(というニュアンスで話されていました)これを聞いたときに、自分の特徴を知り、また自チームと相手の特徴も分析できてプレー出来る、という事だと思いました。

まず大切なのは、自分を知り、自分のプレーしたいチームの特徴を知る。

それでも、自分が思っていたように上手くいかない事もあります。

ただ、そこで自分でさらに考えて適応する方法を考える。

これはとても大切な事だと思います。ちなみに、これはZoomでご一緒した元日本代表の高橋秀人さんもおっしゃっていました。進路に迫られたときに、自分のことを今一度掘り下げ、特徴はなんなのか?そして良い所と苦手なことを理解した上で、選択肢を選ぶ。

また、その選択肢も可能な限り情報を集める。

プロ選手が何人出ているから、というのは、一流アスリートがプロテイン飲んでるから、俺も飲もう、くらいの物で、やったほうがいいかも知れないけど、君の場合はそれでいいか?本当にそれでプロになれるか考えてる?

みんなそう思って、俺はこれでプロになる、と思っている。けど、その選択の中で、どれだけ自分が動いて、自分の頭で考えて、そして『決断』に至ったかが大切。

選択肢を増やしたり、情報を与えたり、アドバイスをもらい過ぎると、結局自分の人生の決断と責任を周りのせいにしてしまう事もある。自分が思い描いていた事と現実にギャップができたときに、どう工夫するか?ではなく、どう責任転嫁するか?に変わってしまうことがある。

情報は集め、人に話も聞き、そして自分のことをより深めて知り、自分で考えて、自分の責任で決断する。そうすればきっと、困難な状況に落ちても、自分の力で乗り越えられる人間になれると思う。それからあとひとつ、自分は自分を過小評価していることはとても多い。

うるさい→元気がいい 

人見知り→周りをよく観察している

ボールタッチが細かくない→前に推進力がある 

体のサイズが小さい→狭いスペースに入っていける など、

自分のことをより良い言葉で表現して、自分のプレースタイルにおいても自分を言葉で表現できると、自己認識のレベルが変わります。

どんな自分になりたいか?今の自分はどこの位置にいる?

そろそろみんなの大好きなサッカーができそうです。

溜めに溜めた気持ちを、爆発させて

思い切り、サッカーで自分を表現して欲しい。

二田水 晶