2019-05-07
育成

サッカー指導のきっかけ

サッカーの魅力…を沢山伝えたい、そんな思いから始めたスクールですが、少々自分のきっかけを。

サッカーとの出会い

『おー今のボールに向かっていったのだれだー?』小学校一年生の頃、初めて体験しにいった『よりともSC』という地元のチームで、監督のフクナガさんというおじさんでした。監督の大きく蹴り上げたボールの落下点に向かっていった。周りの子はよけていたけど、怖くはなかったので。(こんなにボールって蹴り上げられるんだ、とビックリした) 『おまえいいぞー』と褒められたの今でも覚えている。その一言が嬉しくてサッカーをはじめた。もっと褒められたい。(笑)

そこからサッカーに携わった仕事をしたいと思ったきっかけは、一つじゃなかった。はじめは、スタメンを外れてうまくいかない時期に、声をかけてくれたコーチの一言で色々と救われて、この人のように選手に寄り添える存在になりたいという憧れから指導者を目指した。

サッカーを通して言語を、文化を学ぶ

その過程でドイツのブレーメンへ留学させてもらった。そこでは言葉が通じなくても、 ボールを蹴ることで仲よくなり、様々な国の人と交流を深めることが出来た。ブラジル、フランス、スペイン、トルコ、ロシア、オランダ、フィンランド、メキシコ、ペルー、ガーナ、ナイジェリアetcこうした国の方たちとも、きっかけはその国のサッカー選手の名前を言って、『リトマネンすごいね』・『JJオコチャめちゃめちゃ上手いね』という他愛のない会話から、『お前日本人か?サッカーやってるのか?ナカータは強いぞ』とか会話が弾んで、その国の宗教、政治体制、料理、国民性、音楽などについても教えてもらったり、どんどん仲よくなれたし友達も増えた。

原語を超えたコミュニケーションのツールというサッカー。

しかも、どこへ行っても新聞もテレビもサッカーのことばかり。こんなにもサッカーは世界中で愛されている、と知った。スペイン語もドイツ語もサッカーをしていたからこそ、覚えることが出来たと思っています。

大学生の頃に、指導者を目指しているというのを知っていた元コーチからの誘いでマリノスでアルバイトコーチとして始めることになりました。子供たちがうまくなっていく、楽しそうにプレーしているのを見れるのがとても嬉しかったし、練習を考えるのも楽しくて仕方なかった。また家族の死という辛い時期にも、スクールの子供たちと一緒にボールを蹴ることで、子供たちの元気をもらって前を向いていけることが出来た。サッカーのパワーはすごいと。

あれから約20年、その当時教えていた子たちと、社会人で一緒にプレーしたり、指導現場であったり、長く続けていると色んな出会いや縁があります。

もちろん、やっているとケガやきついことや辛いこともあるけども、補って余りあるほどの魅力を感じているし、この魅力を伝えていきたくて今の仕事をずっと続けている。

サッカーってこんなに楽しみ方があるんだよ、と伝えたい

スクールの体験に来てくれる子供たち一人ひとりのきっかけは本当に多種多様。

プロになりたい、うまくなりたい、チームだけじゃ物足りない、友達がいるから、お兄ちゃんの影響、ちょっとやってみたい、親に勧められて、健康の為、などなど。

そんな子供たちにまずはサッカーを楽しんでもらいたい、というところからスタートしていきます。そこから楽しさを感じれる環境を作りながら、魅力を知る、魅力を見つけるような指導を目指しています。

マズローの欲求5段階説ではありませんが、『楽しい』や『好き』のレベルを深めていく事が、魅力を伝えることだと個人的には考えています。はじめは友達がいるからや、リフティングがうまくなりたい、という自分からスタートしたなかで、できた、という達成感を感じてうれしくなり、もっともっとうまくなりたいと段々とハマっていく。

その過程で、サッカー選手に憧れ応援にいくことで、目標意識が高まったり、応援することやされる喜びを知ることであり、外国人選手の出身国を覚えたり、今まで知らなかった学校の友達ができたり、親に送迎してもらわなくても一人で移動できるようになったり。

こうなってくると、サッカーを勧めた保護者も、びっくりします。

サッカー面では、ドリブルやリフティングの技を覚えるところ(自分とボール)から、仲間とのワンツー、狙いをもった守備、チームでのプレーに対して魅力を感じる(自分と仲間とボール)という段階になり、更には周りの環境に対しても配慮を感じる。ケガをして、体のケアや食事や睡眠に対する意識や、普段の私生活へと目を向けるかもしれません。

辛い、厳しい経験のなかで『耐えた』喜びもあるかもしれませんが、たくさんのことにも楽しみを感じ、自分自身が出来た、うまくなった、褒められた、と達成感や満足感を感じることで、脳のなかでドーパミンやエンドルフィンといった幸せホルモンをたくさん出すことで、脳ももっともっととなり、本人のモチベーションもアップします。

成功している多くのアスリートは、そのスポーツが好きで好きで仕方がない、楽しい、と自然に感じている状態だそうです。

周りからはどうしてそんなにモチベーション高いの?と言われても、本人が楽しんでいるからだそうです。

外からの言葉がけ、強制されたものであったり、ご褒美をあげる、にんじんをぶら下げたりするのでは、一過性のモチベーションであり、継続的な成長にはつながらない。小学生や中学生はある程度、親のコントロールが効きますが、段々とコントロールできなくなります。言わないと練習しない、勉強しない、ではだめですし、ましてやプロになるのは本当に難しい。

私も言葉にして子供たちに伝えるのは難しいですが、サッカーを通してのたくさんの学び、経験、社会性を気づかせてあげられるような一言を伝えたいと日々思います。

憧れから始まるモチベーション

今シーズンからFC琉球に鈴木 孝司という選手が加入しました。(4/19日現在得点ランクトップ)彼には中学の頃に少し関わったこともあったので、スクールに遊びに来てくれました。サッカーを始めたばかりの子供たちが多かったのですが、初めて触れるプロサッカー選手に大興奮。

その場にいた子供たちは一気にサッカーの虜へ。試合観戦に出待ちまで。食い入るように試合を見て、真似をして、練習に対するモチベーションがビックリするくらい上がりました。『憧れ』というのもすごいです。

友達に誘われて始めたサッカーのはずが、どんどんのめり込む姿や、その一つのきっかけにかつて少し関わった子(選手)の影響もあり、その子供たちの応援にまた選手もモチベーションが上がる。そんな循環は想像もしていなかったので、サッカー指導の新たな魅力を感じています。

サッカー選手になれたら素晴らしいですが、それがすべてではなく、サッカーを通して得た経験を重ねて、成長して欲しいですし、スクールの活動を通して、周りの人たちが今よりももう少し幸せに、笑顔になれる。そんな魅力的な指導・スクールを目指しています。

今でもサッカー大好きですが、自分が楽しんでこそ自信をもって薦めることが出来ると思っています。サッカーの楽しさ、魅力、好きをとことん伝えられるようになりたいと思います。

二田水晶