2018-09-26
育成

子どものモチベーション

モチベーション管理はいつまで必要?

最近、あるビジネス講義を体験させてもらう機会がありました。
スクールの経営、組織の経営学ではあったので、個人で動いている、部下と上司という関係はない私にとってはまだ必要のないようにも思えましたが、話を聞いているうちに、指導者と選手の関係にも当てはまることがいくつもあり、大変興味深く、面白いものでした。

よくいう指導者の役割のひとつに、子供たちのいいモチベーターであること。これは常々とても大切な要素だと思っていました。もちろん今でもそう思うところはたくさんあります。

いいプレーをしたら褒めて、足りなかったら声をかけ、サッカーに気持ちが向かずに悩んでいたら手を差し伸べる。とても大事にしてきたことです。

同時にサッカーに限らず、いろいろな少年スポーツを見るように心がけている最近の私ですが、子供たちをみていると、親の顔色を見ているような子、また指導者の顔をちらちらみている子をよく目にします。

自分のためにやっているのか?大人のためにやってるのか?

できていないから、怒られるかも?というのに限らず、コーチに褒められるからいいプレーを、親に褒められたいからやる。

私が指導している子にももちろんいます。
特に小さい子にとってはコーチに褒めてもらう、親に褒めてもらうのは、とても大事なモチベーションにもなります。そして自己肯定感を促し、自身にもつながり、メンタル的にも強くなります。

ただ、ある程度年齢が上がったときに、自分自身のモチベーションを周りによって左右されてしまうのは、いかがなものかな?というのもあります。例えば、小学生の頃は○○というチームで厳しくされていたからやれていたのに、そこから卒業すると伸び悩むといったことになってしまう。

こうした外からの刺激でやる気を引き起こす、外圧的動機ではなく、自分自身の向上心や、意欲による、内発的動機を育んでいけないと、中学、高校、大人になってからの自身の行動に責任と意識が生まれないように思いました。

俗にいう怖いコーチや、親、そして私自身もそうですが、そうした子供たちにとって
『いま、もしくは数年間』影響力のある人がいるからやる!
ではなくて、自分と向き合わなくていけない。

やるのは自分。

という意味で、そこを気づかせてあげることで、自分が見ている間をひとつのきっかけに、これから先もさらに飛躍するようなメンタリティーを築いていかないといけないです。

体育会系の、やらないと怒られる、走らされる、きついトレーニングになる。という図式ではなく、自分が意識して自身のパフォーマンスを常に101%出そうとする精神状態や思考に。

その一つにメンタルトレーニングがあげられると思ったので、先日、『しつもんメンタルトレーニング』の資格を受講しました。ただ、それだけではメンタルのほんの一部にしか過ぎないので引き続きスキルアップをしている最中です。

具体的な目標の数値化

また、前述の経営学に基づいたモチベーション管理では、具体的な『目標と責任』
を明確化することで曖昧な経験則からくる判断基準を無くすものでした。

例えば、〇月〇日までに体脂肪率を〇%以下に、平均の走行距離を〇〇㎞に、パスの成功率を〇〇%以上にする。といったものです。これは実際にあった日本代表クラスの例ですが。

じゃあ、子供たちにどう数値目標を落とし込むのか。

…これはとても難しい

それぞれの子供のレベルにもよりますし、サッカーはカオスです。予想とは違うことが次々と起こるものです。

 

でも講義の中で、それを考えていくのは指導者の人の役目ですよ。と言われて、試行錯誤しています。

例えば、守備がテーマの月であれば、このトレーニングのなかで、ボールがない時に、相手とボールの位置を見て、ポジションを三回はとろう。その中で、一回はボールをインターセプトしよう。

そしトレーニングの後にもう一度聞いてみます。

さっきのテーマができた人?何人かが手を挙げて、どの場面か教えて、と聞くとしっかり前後関係から話して、できたことを理解している子もいます。さらに対話を繰り返すと、

やろうとしていない子
やろうとしてもできない子
やってできた時とできない時がある子
意識してできている子
やれていたのに、できたことを理解していない子

様々な子がいます。

その子の課題がどこにあるのか?を探っていくと、
ボールばかり見ていた。
攻撃の事を考えていた。
出来てると思っていたら、抜かれてしまった。

その選手の現在位置や意識によってステージが分かれます。その中で、じゃあもう少しどうしたらいいかな?と質問し促していくと、自分に足りないところに気づき、また試行錯誤をしていきます。

自分で課題を見つけ(時として課題に関しては一緒に考えて)、もっとうまくなりたいからそれを乗り越える。

そうした思考になっていくことで、どこへ行っても成長し続けるマインドができてくると思います。

指導者も感情に左右されない

これは一つの考えであり、たくさんの方法があると思います。少なからず、自分にとっては一つの大切なアプローチになります。

 

何よりも、課題を整理して、論理的にまとめることで、感情のコントロールをしやすい。なんでできない?とか、なにやってんだ?という指導側の経験則からくる怒りが起こる前に、ああ、この子はいまここの段階なんだ、とステージ分けできることで、落ち着いて分析できる。

なにより、本人がどうありたいかの意識を確認して、じゃあやれるならやってみよう、くらいで話をしても、やっぱり子供は真剣に課題に取り組もうとします。

本当は講義の中で、必要以上に褒める必要はないということは聞きましたが、やっぱり一生懸命にやってできた子にはハイタッチして頭をなでてしまいます、全然徹底できていない未熟者です。(笑) 

二田水 晶