インフォメーション
- 沖縄ゼルバ式メソッドサッカースクール
- インフォメーション
- 夏場の追い込みは逆効果!暑い夏こそ休め!
-----------------
2025.07.23 / インフォメーション
ゼルバサッカースクールでは、毎年夏の一番暑い時期に2週間の完全オフを設けています。
これはただの「休み」ではありません。
**身体的な回復・成長を促す、戦略的な”トレーニングの一部”**として位置づけています。
日本では今もなお、「夏場に追い込んでこそ強くなる」「苦しい時期を乗り越えろ」という精神論的な価値観が根強く残っています。
これは、かつての昭和的部活動文化の名残であり、世界的なトレンドからは大きくズレているのが現実です。
例えば──
指導者自身が「自分もそうして育てられた」からという理由で、子どもに同じ経験をさせようとする
汗と根性こそが努力の証だとする価値観が残っている
怪我や熱中症になっても「這ってでも来い」と言われる環境すらある
これでは、心も体も壊れてしまいます。
子どもたちは大人よりも熱の放散が苦手で、疲労や脱水への耐性も低い。
にもかかわらず、「耐えた人間だけが強くなる」という幻想を押しつけるのは、育成ではなく”破壊”です。
ヨーロッパのサッカー強豪国では、「休むこと」=回復・成長の時間という考え方が定着しています。
**FIFPRO(国際プロ選手協会)**は、「完全オフ2週間+準備期間2週間」を理想的なオフシーズンとして推奨。
UEFAの研究では、プレシーズンに適切な準備期間をとったチームほど、シーズン中の怪我が少ないという結果。
若年層のリカバリーに関する研究では、筋肉損傷の回復に最大1週間が必要であるとも報告されています。
つまり──
科学的に休まなければ成長できないということが、世界では常識になっています。
ゼルバサッカースクールが目指すのは、
単に「強い」だけでなく、長く、健康に、サッカーを楽しみ続けられる力
自分の状態を理解し、自分を整える力
「またチャレンジしたい!」と湧き上がる心のエネルギー
を育てること。
そのためには、休むことを「逃げ」や「甘え」ではなく、必要な戦略として子どもたち自身に学んでほしいのです。
日本(従来) | ヨーロッパ(先進) | |
---|---|---|
夏の練習 | 暑い中でも追い込む/精神論中心 | オフ+準備期間を必ず確保 |
休みの考え方 | 休む=甘え、サボり | 休む=成長の一環 |
子どもへの影響 | 怪我・疲労・燃え尽き | 回復・再活性化・意欲増 |
教育方針 | 昭和的「我慢で伸ばす」 | 科学的「整えて伸ばす」 |
子どもたちがスポーツを「苦しいもの」ではなく、「楽しいもの」「自分を成長させてくれるもの」と感じられる環境をつくるのは、指導者・保護者である私たち大人の役割です。
その一歩が、「適切に休ませる」という、当たり前だけど見過ごされがちなアプローチ。
ゼルバでは、今後も時代に即した、健全な育成環境を提供していきます。